清華大が新世代データ権利確定・取引のキーテクノロジーを発表　その影響は？

清華大学はこのほど新世代のデータの権利確定と取り引きに関するキーテクノロジーを発表し、大規模なデータ取引の問題解決のための有効なソリューションを提供している。この技術はデータ取引の効率を高めると同時に安全性を保証し、データ取引を普通の商品の売買のような簡単なものにしている。中国新聞網が伝えた。

同大社会科学学院経済学研究所の所長を務める北京雁棲湖応用数学研究院の研究員である湯珂氏は、データ要素の特徴とデータ取引の難点を深く分析した上で、「データの取引可能性はデータが生産要素となるための前提だ」と指摘した。

湯氏によると、「データの複製可能性、非競合性、権利の帰属の複雑性といった特徴により、データは合法的な取引が難しく、ブラックマーケットで違法に取り引きされやすい。データの特徴に合致した取引市場は必ず権利の確定が可能、追跡が可能、監督管理が可能でなければならない。そして中国の既存のデータ取引プラットフォームのさまざまな問題を総括して、経済学メカニズムにより設計され公開鍵暗号（PKC）を基礎としたデータ取引ソリューションを打ち出している」という。

新世代のデータ取引プラットフォームは現代の暗号技術と変更不可能なデータバンク技術を通じて、データの権利確定の声明、取引の追跡可能性、データの競合のない伝送などの機能を実現し、売買双方がともに信頼できるデータ取引メカニズムと紛争解決メカニズムを実現することができるという。（編集KS）

「人民網日本語版」2021年12月22日