青蔵高原初のシェールオイル大規模開発

人民網日本語版 2022年03月29日15:05

英雄嶺シェールオイル事業部サブマネージャーの張慶輝氏は28日、「これは青蔵高原(チベット高原)初のシェールオイル調査・開発活動だ。油井の埋蔵面積は現在すでに42平方キロメートルにのぼっており、大規模な埋蔵量を形成し、エネルギー安全保障に長期的な資源的サポートを提供できる見込みだ」と述べた。中国新聞社が伝えた。

中国石油天然ガス集団公司青海油田分公司は乾柴溝地区で28日、英雄嶺シェールオイル事業部発足並びに英頁1H先導試験プラットフォーム掘削開始セレモニーを行った。同プロジェクトは青蔵高原で初めて開始されたシェールオイル大規模開発でもある。

英頁1H先導試験プラットフォーム。撮影・李江寧

青海油田は世界で標高が最も高い油ガス田であり、中国で最も早く開発された油田の一つでもある。青海省西北部に位置する柴達木(ツァイダム)盆地は、青海省、西蔵(チベット)自治区、甘粛省、寧夏回族自治区の重要な産油・ガス供給拠点で、平均標高は3000メートル前後。柴達木盆地西部の英雄嶺構造帯中段に位置する乾柴溝地区は、西には英西油田に隣接し、東には咸水泉油田に隣接する。地形は風食された山地が中心で、標高が高く坂が険しく、谷間が縦横に走っており、平均標高は3200−3800メートル。

プロジェクト開始セレモニーの現場。撮影・李江寧

同エリアの調査は1950年代に始まり、2021年以降に全面的にシェールオイル調査・開発段階に入った。現在まで8本の垂直井の11層の試験採掘が終了しており、いずれも工業レベルの流量が得られた。

英雄嶺シェールオイルライフサイクル全体プロジェクトマネージャーの趙健氏は取材に対し、「シェールオイルはソース内油ガス埋蔵で、現在の英雄嶺について言えば、その面積は1500平方キロメートルだが、現在の深度5000メートルより浅いこのエリアの面積は150平方キロメートル近くにのぼり、持続的な探査・開発が実現できる。現在の試験段階は基本的に10万トンのモデルプラットフォームを完成させることだ。プロジェクトは3段階に分けて進められ、徐々に100万トン級の生産能力を持つデジタル化シェールオイル高効率開発モデルエリアを完成させる」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年3月29日

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