「3・21」中国東方旅客機墜落事故の最初の調査報告が30日以内に発表へ

人民網日本語版 2022年04月01日16:54

中国民用航空局航空安全弁公室の朱涛主任は31日に開かれた記者会見で、約10日間にわたる努力の結果、調査活動は初歩的な進展を手にしたとの見方を示した。残骸の捜索はほぼ完了し、2つのブラックボックスのほか、エンジンや水平安定板、右側のウィングレットの残骸といった重要な部品も発見された。すでに見つかった残骸4万点以上は、一つずつ消毒、洗浄、識別、分類、番号付けされている。また2つのブラックボックスも解析が進められている。新華社が報じた。

【主な捜索はほぼ終了】

事故発生後、緊急対応指揮部メンバーや現場の捜索隊員全てが全力で活動を展開したため、7日間で2つのブラックボックスを発見し、8日間で死亡した乗客全ての身元をDNA鑑定で確認した。これにより指揮部の主な捜索任務はほぼ完了した。

【発見した機体の残骸・破片は4万9117点】

3月30日の時点で、緊急対応作業のために各方面が力を合わせて、消防車やドローン、地質調査機器といった各種捜索設備が使用されたほか、延べ5万人が出動し、墜落地点において捜索が行われた面積は累計40万平方メートルを超えた。また、土2万2700立方メートルが掘削され、機体の残骸や破片4万9117点が回収された。ほとんどの残骸は倉庫で保管され、洗浄や整理が行われている。

【遺族のケアは延べ695人に】

犠牲者の遺族に対しては個別に善後処理が行われている。3月30日の時点で、ケアなどの対応を受けた遺族は延べ695人に達したほか、延べ7926人が心理アセスメントを、延べ2917人がカウンセリングを受けた。

【30日以内に最初の調査報告発表へ】

朱室長は、「すでに事故の技術分析や証拠の収集調査の段階に入っており、国際民間航空条約や中国の民用航空規則の関連の要求に基づき、事故発生から30日以内に最初の調査報告をまとめて発表するほか、全ての調査が終わり次第、最終版の調査報告をまとめて公表する。調査は、客観的で、公正、かつ科学的に徹底して行うという原則を順守し、いかなる疑問点も見逃さず、事故原因を究明し、事故の真相を明らかにして、再発防止に努める」との見方を示した。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年4月1日

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