上海市浦東新区康橋鎮にあるデリバリープラットホーム・美団の営業所の入り口に5日、急に数十台の黄色の自動運転車が現れた。ずらりと並び黄色い車が街にぬくもりをもたらした。
これらの配送車は、美団が2日、北京から調達したもので、1度に150キログラム超の荷物を載せられる。非接触式配送により、新型コロナウイルス感染症と戦う上海市のコミュニティにおける「ラストワンマイル」を解消し、上海市民により安全に防疫物資を届けることができる。
自動配送車はどのように使用するのだろうか。営業所の職員がまず注文された商品を車に入れてドアを閉めると、車が自動的にコミュニティ内の利用者が住む建物のところに移動し、そこに待機しているボランティアが車から取り出す。美団供給保証車チームの責任者である余智氏は、「配送を終えるたび、直ちに車の内外を全面的に消毒し、リスクを減らす」と述べた。
美団自動配送車は野菜営業所に効果的な輸送力を提供するほか、コミュニティ内のボランティアと積極的に協力し、共に物資配送活動を行う。余氏は、「前もって団地内のボランティアとドアの開け閉めなどの操作や消毒基準の研修を行った。現在は1往復にかかる時間が10分のみで、最も遠い建物も配送時間を20分は短縮できる」と述べた。
美団のほかにも多くのIT企業が無人配送により、上海の感染症との戦いを支援している。中国の電子商取引大手、京東集団の物流子会社京東物流(JDロジスティクス)が緊急調達したスマート宅配車が3月28日、上海の浦東新区に先行到着した。非接触式配送により、生活物資の輸送を保証している。このスマート宅配車は毎回約100キログラムの貨物を積載でき、航続距離は80キロメートルで、天候に左右されず使用できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年4月7日