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新型コロナウイルス感染症が流行している中、従来のカラオケ店は営業停止と再開が繰り返される中で経営に困難をきたしている。多くのカラオケ愛好者も歌を歌うための新しい方法を探り始め、新しいタイプのカラオケが静かなブームとなっている。工人日報が伝えた。
市場調査会社の智研諮詢が発表した「2021-2027年中国カラオケ業界需給戦略分析及び市場需給予測報告書」によると、新型コロナの影響を受け、中国では歌・ダンス関連の娯楽業界は全体的に不振となっている。
特筆すべきは、美団アプリのデータによると、DIY、マーダーミステリー、VR(仮想現実)、ボードゲームといった参加感や没入感の強い娯楽レジャー品目の利用数増加スピードがカラオケを上回り、若者により好まれている一方で、「お金も暇もある」高齢者がカラオケの主な利用層になっている点だ。2021年上半期、中国全土の60-70歳の量販式カラオケユーザー数は2019年同期から29.6%増え、その予約件数も24.1%アップした。
科学技術と自動車との融合度が高くなるにつれて、一部の新エネルギー車の車内ではカラオケが楽しめるようになっている。
雲南省昆明市北辰のある新エネ車販売店では、スタッフが「新しく搭載された車載カラオケ機能は、雷石KTVソフトを通じてワイヤレスマイクが使用できる。このソフトは駐車している時だけ起動できるようになっている。ディスプレイはこれまでのカラオケのインターフェースと同じで、歌唱機能も同じ。ユーザーの使用習慣を踏襲した操作手順になっていて、使い方を勉強するコストも減らせる」と説明していた。
ネットにつないで更新できるため、車のオーナーである魏振海さんはいつでも最新の曲を歌うことができる。魏さんは、「車はプライベートで安全なスペース。車を停めればすぐに歌が歌えるし、ほとんどいつでもどこでも歌える。カラオケボックスの費用もかからなくて、とても経済的」と話す。
取材の過程で、ミニ版のカラオケボックスも昆明市の各大型商業施設に設置されていることが分かった。昆明市にある同徳広場の2階の一角には、ガラス張りのミニカラオケボックスがあり、マイク2本、ヘッドホン2台、ディスプレイ1台、コントローラー1台、ハイスツール2脚がセットしてあり、2人同時に歌うことができる。料金は15分で20元(1元は約19.0円)となっていた。(編集AK)
「人民網日本語版」2022年5月17日