上海市の徐家匯ビジネス圏で、天鈅橋路は昔からスイーツやデリカテッセンの店で有名だった。上海の新型コロナウイルス感染症対策状況が安定さの中で好転するにつれ、この通りにも徐々ににぎわいが戻り、店の中にはオンラインで営業を再開したところもある。上海デリカ界の老舗「山林大紅」の匯連商厦店は、営業を再開して半月以上がたち、持ち場を守る3人の従業員は毎日大忙しだという。
18日午後、わずか30分ほどの間に、同店には注文品を受け取るデリバリー配達員が次々にやって来て、窓口で紙袋に包まれた食品を受け取り配達ボックスに入れていた。店の中では、新たな注文が次から次へとカウンターに並べられていた。
警戒エリアの住民が外に出る機会があり、一部の人は通りを歩いていてデリカの店が開いているのを見つけると、興味深そうに足を止めて様子をたずね、中には大急ぎでデリバリープラットフォームで商品を注文する人もいた。「しばらくこんな味は口にしていない。ソーセージを買って帰りたい」と話すのは電動バイクに乗った高齢の男性で、窓口で問い合わせをするとすぐに注文していた。
同店の陳林生店長は、「普段と異なり、今はすべての食品が真空パックになっている。工場でパックする段階でしっかり消毒し、淮匯聯商の建物に入る前にまた消毒し、それからうちの店の作業スペースに入る」と説明した。
感染症の流行中には商売はまったく普段通りにはいかなかったが、デリバリープラットフォームの注文状況はまずまずだった。陳さんは、「現在、うちの店で扱う食品は主にソーセージ、塩鶏、牛肉、砂肝ジャーキー、小酥肉(シャオ・スー・ロウ)などだ。5月1日前後の注文数が一番多かった時は、1日に300から400の注文があり、ソーセージ、塩鶏、砂肝ジャーキーが特によく売れた」と話した。
食品の鮮度を保証するため、同店では毎日の仕入れを少なめにし、在庫を極力なくしている。陳さんは毎日午後3時になると翌日の注文を出し、翌日の朝になると工場から配達されるという。
上海の感染症対策状況が好転するにつれ、陳さんは路面店も早く通常営業を再開し、天鈅橋路が普段の賑わいを取り戻すのを期待している。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年5月19日