科学調査船「探索2号」が6日、深海基地局などの設備を搭載して帰航し、深海オペランド科学実験ステーション2022年度海上試験任務を順調に完了した。中央テレビ網が伝えた。
今回の航行段階は、中国科学院深海科学・工程研究所が計画したもので、主な任務は、中国科学院「深海・深淵スマート技術及び海底オペランド科学実験ステーション」の展開に向けて研究・製造した一連の設備の海上試験だ。
同研究所の陳俊副研究員は、「今回の海上試験では、深海基地局の各種機能の試験を重点的に行い、基地局システムの制御、エネルギー管理、海底位置変更、複数方式による通信の能力を検証した。同時にオペランド実験室との集積試験を行い、有人潜水船『奮闘者号』を使い海底でオペランド実験室と基地局を接続し、基地局から実験室に電力供給と通信を行った。システム全体が海底1400メートル以下で7日間安定的に稼働した」と説明した。
オペランド科学実験は、従来の海洋調査手段と異なる新しい技術だ。従来の海洋調査方法は、海底の水域、堆積物、生物などのサンプルを採取し、これを陸上の実験室に運び検査を行っていた。サンプルを採取する過程で、サンプルの温度や圧力などの性質を人為的に変えていたため、真の深海を認識できなかった。一方、オペランド科学実験は、深海の海底の現場で水域、堆積物、生物の性質を直接調べる。とりわけ長期オペランド科学実験は、深海の長時間スケールの生物地球化学プロセスの研究または突発事件の認識にとって重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年6月8日