暑さの厳しい時期は過ぎ、中国北方エリアでは寒気の活動が活発になり始め、各地でも秋の気配が漂い始めている。中国天気網が報じた。
最新の中国の「全国秋入りマップ」によると、8月30日の時点で、東北エリアや西北エリアの大部分、華北西部と北部エリアが「秋入り」している。そして、「秋入り前線」は、河北省北部、山西省、陝西省南部、甘粛省南部にまで南下している。大都市を見ると、哈爾浜(ハルビン)、長春、瀋陽、呼和浩特(フフホト)、銀川、烏魯木斉(ウルムチ)、蘭州、太原といった都市がすでに秋入りしている。
今年、中国のほとんどの地域ではほぼ例年通りに秋入りしている。しかし、東北エリアの秋入りは例年よりやや早くなっている。中国天気網の気象分析師・石妍氏によると、今年8月以来、東北エリアは頻繁に寒気の影響を受け、気温が低くなったため、例年よりも10日ほど早く、8月上・中旬に秋入りしたという。
今週、北方エリアでは日中と夜間の気温の差がさらに大きくなり、秋の気配が深まりそうだ。ただ、石妍氏は、「南方エリアの大部分では、夏から秋への移り変わりは進みそうにない。例年の状況を見ると、江漢や江淮の一帯で秋入りするのは9月中旬以降で、江南などの地域は10月に入ってからになる」と説明している。
中央気象台は8月30日午後、41日ぶりに高温警報を解除した。南方エリアを襲っていた熱波がついに去ったのだ。江南や江淮といった地域が秋入りするにはまだしばらく時間がかかるものの、最高気温は約30度で、湿度も目に見えて下がっているため、蒸し暑さは少しずつ解消されそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月1日