中国最北の黒竜江省に秋の訪れ　綿入れを着込む人も

23日は二十四節気の処暑にあたり、暑かった夏が終わりを告げ、秋に入る時期だ。この時期は暑さの名残はあるものの、全体としては秋に向かっている。黒竜江省気象局がまとめた統計データによれば、現時点で黒竜江省全域が気象学で言う秋を迎えたという。

23日午前、哈爾浜（ハルビン）市は秋風がそよぎ、気温は18度前後と涼しく過ごしやすくなり、大勢の高齢者が松花江のほとりを散策し、100年の歴史がある目抜き通りの中央大街では、他地域から来た観光客が連れだって買い物をしたりそぞろ歩きをしたりして、中国北方地域の涼しさを心から楽しんでいた。そこから1千キロメートルも離れた「神州北極」と呼ばれる大興安嶺地区漠河市では、朝市の屋台の店主がふっくらした綿入れの上着を着込んでいた。

「ここ2日間で気温が下がり、朝は5度か6度くらいまで冷え込むので、朝市に行くときはダウンを着ないと寒くてたまらない」と話す漠河市の梁さん。

同局の統計データによれば、同省で最も早く秋を迎えるのは地理的に北方に位置する黒河と大興安嶺の加格達奇で、南方に位置する哈爾浜は同省で一番最後に秋を感じる都市だ。今年は黒河の秋の訪れは例年より25日遅く、鶏西と佳木斯（ジャムス）は例年並み、他の10都市はいずれも早々と秋を迎えている。そのうち哈爾浜と鶴崗の秋は例年より10日早く、大慶、牡丹江、斉斉哈爾（チチハル）などは7-8日早く秋に入った。

黒竜江省気象台が発表した天気予報によると、23日の同省は気温の分布にそれほど差がなく、斉斉哈爾、大慶、哈爾浜、双鴨山、鶏西は平均気温が18度前後で推移し、その他の大部分の地域は平均気温が17度を下回ったという。（編集KS）

「人民網日本語版」2022年8月25日