自習室付きの列車が最近、中国のネットで検索のトレンドにランクインした。ネットユーザーからは、「春に向かう自習室」と呼ばれている。では、自習室付きの列車とは一体どんな列車なのだろうか?
それは、重慶市渝北区と湖南省懐化市を結ぶ渝懐鉄道の重慶‐秀山区間を往復する5609/5610号で、公益性を備えた鈍行列車だ。今年初め、鉄道会社は同列車をリニューアル。3号車の車両の一部の座席を撤去し、代わりに窓側に長いテーブルを設置し、「勉強用車両」に改造して、移動中も勉強や仕事をしたい乗客が利用できるようにしている。
そこに足を運ぶと、お母さんと一緒におもちゃで遊んでいる女の子や移動時間を活用してパソコンの資料を整理している教師、新学期のテスト勉強をしている大学生のほか、「列車の自習室」を一目見ようとやって来た人などがいた。
またこの車両は、「展望台」のように美しい自然の景色を楽しむこともできる。5609/5610号は、烏江画廊や武陵山区を通過し、車窓の向こうには美しい川や延々と続く山並みなど、息をのむ景色が広がっている。さらに、川の上をゆっくりと進む船が時々見えることもあり、乗客はその美しい風景をスマホで撮影していた。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年2月22日