中国は30日午後6時50分に太原衛星発射センターでキャリアロケット「長征2号D」を用い、4衛星同時打上げの方式で、銀河航天公司が開発を担当した干渉合成開口レーダー(InSAR)衛星「宏図1号01組」4基を打ち上げた。科技日報が伝えた。
宏図1号01組は1基のメイン衛星と3基のサブ衛星からなり、世界初の4基で編隊を組み飛行するXバンドInSAR地球イメージングシステムで、軌道上で世界初の車輪型衛星編隊を構築する。
同編隊のうち重さ約320kgのメイン衛星は「車輪」の中央に位置する。重さ約270kgの3基のサブ衛星は「ハブ」の上で均等に分布される。メイン衛星とサブ衛星は数百メートルしか離れない。4基の衛星は衛星間通信リンクと位相同期回路を採用し、精密な軌道制御により軌道上での配置の安定性と空間安全性を保証できる。
従来の干渉衛星システムと比べると、車輪型編隊には編隊の配置が安定し、干渉基線が多く、測量の効率が高いとった優位性がある。これらの衛星は世界の極地以外の地域に対して5万分の1スケールの測量能力を持ち、世界の陸上の高精度測量をスピーディかつ効果的に行うことができる。ミリメートル級の形状変化モニタリング能力を持ち、地盤沈下、陥没、山崩れなどの災害の調査・対策にデータによるサポートを提供し、複雑な地域の重大地質災害リスクの早期発見を後押しすることができる。準メートル級の高分解能・広域イメージング能力を持ち、全天候型・24時間連続で地球に対する高品質イメージング観測が可能で、技術全体が世界のトップ水準に達している。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月31日