5日は二十四節気の5番目・清明 「中国の春の風マップ」発表

人民網日本語版 2023年04月06日15:29

春の半ばに当たる仲春を過ぎて、今月5日には二十四節気の5番目・清明を迎え、晩春へと向かい、心地よい春の風が吹き、芽生えた草木が茂り始める季節となっている。この頃になると、中国南方エリアでは雨の日が多いのに対して、北方エリアでは「春の風」が吹く日が多い。中国天気網が「清明」の時期の「全国春の風マップ」を作成した。どこで強い「春の風」が吹いているのかチェックしてみよう。

「清明」の時期になると、花々が咲き誇り、美しい景色が広がるものの、強風に見舞われる日も多くなる。ビッグデータ解析によると、中国で強風が吹く確率が最も高いのが春で、特に4月に多くなる。「清明」の時期は、中国全土の平均風速はおよそ2.5 m/sとなる。

例年の清明の時期の「全国春の風マップ」を見ると、内蒙古(内モンゴル)自治区や吉林省、遼寧省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、青海省、河北省といった省・区の一部の地域で、清明の時期に、「強風で土埃が舞い上がる」状況が多発し、平均最大風速は5級(8.0-10.7m/s)以上に達する。

中国天気網の気象分析師・王偉躍氏は、「中国において春は、冬季モンスーンから夏季モンスーンへと変わる過渡期で、特に4月になると、暖かく湿った空気が流れ込む。その時、寒気は弱まるものの、完全には撤退しておらず、三寒四温となり、気圧勾配が大きくなり、強風が発生しやすくなる。そのため、4月の清明や穀雨(二十四節気の6番目)の時期になると、強風の日が多くなる」と説明する。

清明の時期は東風が強くなり、凧揚げには絶好のシーズンになる。甘粛省や寧夏回族自治区、陝西省、山西省、北京市、山東省といった省・区・市の一部の地域では、この頃の平均最大風速がおよそ4級(5.5‐7.9 m/s)になる。この時期には、郊外にピクニックに出かけ、花見をしたり、凧揚げをしたりするのに絶好の時期となる。

一方、江漢エリアや江南エリア、華南エリアの大部分では、この時期の平均最大風速は3級(3.4‐5.4 m/s)以下となり、柳を揺らす心地よい風が吹き、気温もちょうどよく、過ごしやすい季節となる。

各種の花々が咲き誇る春は、1年で最も美しい景色が広がる季節。都市で生活する人にとっても、清々しい春の風が心地よく、ハイキングやピクニック、墓参りに適した時期となる。また、北方エリアの農家にとっては、ウリ科やマメ科の野菜の種をまく頃で、南方エリアの農家にとっては苗づくりや田植えの時期となり、「今年の希望」をまく季節となる。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年4月6日

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