2023年全国ネット文学活動会議が7日、上海市で開催された。会議で発表された「2022中国ネット文学青書」によると、昨年創作された中国ネット文学は300万作以上にのぼった。創作された作品は題材が多元的で、現実主義的作品とSF作品が目立った。中国ネット文学の海外ユーザー数は1億5000万人を超えている。SF、歴史、ノンフィクション、ファンタジーなどの各種題材の16作が大英図書館中国語館の蔵書目録に収録された。中国新聞網が伝えた。
青書によると、ネット文学は中国的要素と中華文化の海外での流行をけん引した。中国のカンフー、文学、書道、グルメ、中国医薬などが最も人気のある題材だ。中国の伝統文化における「師を尊び教義を重んずる」を示す「天道図書館」、東洋の神話・伝説に基づく「巫神紀」、中華伝統料理を描く「異世界の美食家」などの海外進出作品が広く好評を博している。
中国作家協会ネット文学センターの何弘氏センター長は、「中国ネット文学は中華文化を伝えるうえで重要な担い手になっている。中国的要素の海外での流行を背景に、中国ネット文学はハリウッド映画、日本のアニメ・漫画、韓国ドラマと共に世界の重要な文化現象になりつつある。中国ネット文学の海外市場規模は現在すでに30億元(1元は約19.3円)を超えており、徐々に整った良好な海外発信エコシステムを構築し、ネット文学の『輸出』スタイルを作品から著作権、モデル、文化へと転換させつつある」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年4月10日