中国自動車工業協会が11日に自動車の生産・販売に関するデータを発表した。それによると、2023年4月の自動車の生産台数は前年同期比76.8%増の213万3000台となり、販売台数は同82.7%増の215万9000台となった。新エネルギー自動車の生産は前年同期の2.1倍となる64万台、販売も前年同期の2.1倍となる63万6000台に達した。自動車メーカーによる輸出台数は前年同期の2.7倍となる37万6000台だった。
2023年に入ってから、中国の自動車輸出の力強い動きが業界で注目を集めている。それでは実際の状況はどうか。
同協会が整理した税関総署のデータを見ると、今年第1四半期(1-3月)の自動車輸出は同58.1%増の107万台だった。同期の日本自動車工業会のデータでは、日本の同期の自動車輸出は同5.6%増の95万4000台だった。
上述のデータは、今年第1四半期の中国の自動車輸出が日本を追い抜き、世界一になる見込みがあることを物語っている。第2四半期(4-6月)に入ってからも、中国の完成車輸出は猛烈な勢いで成長する傾向が続いている。
同協会のデータでは、中国の4月の自動車メーカーによる輸出台数は37万6000台で、前月比3.3%増、前年同期の2.7倍となった。完成車輸出の上位10メーカーのうち、トップは上海汽車で同1.6倍増の8万2000台に達し、総輸出台数の21.7%を占めた。前年度との比較では、比亜迪(BYD)の成長率が最も高く前年同期の16.5倍になり、台数は1万5000台に達した。
同協会の許海東サブチーフエンジニアは、「今年1-4月には、輸出ペースが昨年を上回り、その核心的な原因は中国の自動車製品の競争力が大幅に向上し、製品の質のコントロール、サプライチェーンの管理、メンテナンス・修理サービスシステムのいずれの面でも、優れた能力を備えるようになったことにある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年5月15日