中国電力科学研究院が17日に明らかにしたところによると、同研究院が独自に開発した新型変電所地震モニタリングシステムが新疆和田(ホータン)地区110kV布雅変電所や110kV勝利変電所などの9ヶ所の変電所で大規模配置・応用された。高震度地域の変電所の地震モニタリング水準を効果的に高めることになる。これに関連するモニタリングデータは電力網災害評価に重要な参考となる根拠を提供できる。科技日報が伝えた。
地震モニタリングは変電所運営段階の地震災害リスクに対する重要な感知方法だ。中国電力科学研究院サブチーフエンジニア兼送電・変電プロジェクト研究所所長の程永鋒氏は、「変電所地震モニタリングシステムは通常、地震モニタリング端末、モニタリングサブステーション、データセンター、サービス側・ユーザー側ソフトウェア、電力施設地震災害評価ソフトウェアなどからなっている。各変電所に分布する地震モニタリング端末はサブステーションの地震の信号をリアルタイムで検出するとともに、ネットワークによりデータを変電所地震モニタリングシステムデータセンターに伝送する。地震の揺れ幅が限界値を超えると地震モニタリング態勢になり、そして電力施設地震災害評価ソフトウェアにより地震の影響を受けるエリア、変電所施設、その他の施設、例えば送電塔などの地震応答をスピーディに計算する。これにより地震の電力施設への影響の評価が取得されるとともに、災害評価報告が自動生成される」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年5月22日