【トルコ地震救援日記】 プロフェッショナルな救助活動やり遂げる

公羊救援隊創始者 何軍さん

人民網日本語版 2023年02月15日15:34

今月6日、トルコでマグニチュード(M) 7.8の地震が2度発生したのを受け、中国政府は時を移さず、緊急人道支援メカニズムを始動させ、複数の救助チームが被災地入りして支援を展開している。人民網ではトルコで救助活動を展開している中国の救助チームの動きを「トルコ地震救援日記」として追っていく。

トルコ災害・緊急時対応管理署は今月13日にはすでに大型掘削設備を全面的に配置して、被災地での作業を展開している。現状に基づき、公羊救援隊の救援協力調整指揮センターは、我々の既定の救助任務はすでに完了し、撤退が可能な状況になったと判断した。

2月11日、救助任務を終え現場で記念写真を撮影する公羊救援隊の隊員(写真提供・公羊救援隊)。

浙江省公羊会公益救援促進会は、中国大使館や国家緊急時対応管理部に報告し、認可を得た上で、前線の救助チームに撤退命令を出した。そして、現地時間13日午後、隊員は設備を携帯し、トルコ・ハタイ県から全員撤退し、15日早朝に帰国した。

当初、我々がイスタンブール空港に到着した時、全ての人が我々に目礼をしてくれたことを思い出す。彼らは我々が1秒でも早く被災地入りすることを願い、飛行機が少しでも早く出発できるよう、フライト計画まで調整してくれた。

今月9日にイスケンデルン市ベルンで救助した子供の恐怖におびえた表情を、私は一生忘れることがないだろう。当時、探知機を使ったり、がれきを撤去したりする作業を約3時間かけて行い、被救助者がまだ生存していることを確認した。生き埋めになっていたのは家族5人だった。最後に救助された母親は、話すことこそできなかったものの、力を振り絞って、救助隊員にサムズアップをしてくれた。救助された瞬間、現場には拍手が鳴り響いた。1人でも多くの人が救助されることを、皆が心から願っていたからだ。

救助され救援隊員にサムズアップをする女性(写真提供・公羊救援隊)。

今月12日夜までに、公羊救援隊はハタイ県の4都市の倒壊した建物178棟において捜索を行い、直接または協力して合計24人を発見。うち生存者は9人で、犠牲者は15人だった。

世界は互いに助け合い、互いに愛を示し合わなければならない。今回トルコで活動したことで、これまであまり知らなかったトルコという国を知ることができた。共に活動している時、現地の人々は謙虚で、礼儀正しく、慎重で、細かな点にまで気配りできる人柄であることを知り、深く感動した。

救助現場に向けて足早に移動する公羊救援隊の隊員(写真提供・公羊救援隊)。

中国人は今、世界に大きな影響を与えることができるようになっている。自分たちが十分に成長しなければ、他の人を助けたり、影響を与えたりすることはできない。公羊救援隊の隊員は普段から厳しい訓練を受け、規律を重んじた活動を展開している。そして、海外における救援活動にこれまですでに17回にわたり参加してきた。公羊救援隊のプロフェッショナルな活動を通して、1人でも多くの人に、国際人道支援に力を注ぐ中国のエネルギーを見てもらいたいと考えている。(編集KN)

2月8日、イスケンデルン前方駐屯地で記念撮影する公羊救援隊の隊員(写真提供・公羊救援隊)。

「人民網日本語版」2023年2月15日

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