中国中・東部の気温がここ数日上昇し、夏の範囲が一気に北へと拡大している。今週末から来週の初めにかけて、華北エリアや黄淮エリアでは局地的に、今年初の「猛暑日」を記録し、北方エリアの多くの地域でも初夏を感じられる天気になると予想されている。中国天気網が報じた。
夏の範囲が一気に北へ拡大 重慶は例年より半月早く夏入り
全体的に見ると、今年は例年よりも早く夏入りすると予想されている。専門家は、今月9日の時点で、中国の華南エリアの大部分、雲南省の大部分、湖南省東部、江西省の大部分、湖北省の南東部、重慶市の一部の地域が気象学的に夏入りしたと分析している。新疆維吾爾(ウイグル)自治区の一部の地域、内蒙古(内モンゴル)自治区東部、青海省、西蔵(チベット)自治区の標高が高い地域では依然として冬が続いているのを除くと、他の全ての地域は春となっている。
省都級の都市の今年の夏入り状況を見ると、現時点では海口、広州、南寧、重慶、武漢、南昌、福州、長沙といった地域がすでに夏入りしている。うち、重慶は例年より半月以上早い4月10日に夏入りした。
省会級の都市は例年いつ夏入り? 北京や上海など14大都市は5月
例年の気候データを見ると、二十四節気の7番目「立夏」を迎えると、中国の夏の範囲が一気に北へと拡大する。
中国で最も早く夏入りする省都級の都市は海口で、通常、3月には夏入りする。次に早いのは、南寧や広州、重慶、南昌などで、通常、4月には夏入りする。
通常、5月は夏入りする地域が最も多い月で、北京や上海、成都、長沙、武漢、杭州といった14の省会級の都市が続々と夏入りする。
夏入りするのが比較的遅い地域のほとんどは中国西北エリアや東北エリアに集中しており、蘭州、哈爾浜(ハルビン)、長春、呼和浩特(フフホト)などは通常6月下旬になって夏入りする。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年5月12日