14層・3000以上の育苗ケースが循環・往復し、均等に日照を浴びていた。安徽省六安市金安区木場鎮石閘村育苗センターで、青々とした苗がなんと「エレベーター」に乗っていた。人民網が伝えた。
循環移動型育苗設備。撮影・王鋭
安徽省揚春農業科技有限公司の責任者である高宗奇氏は、隣の高さ5メートル以上ある設備を指差しながら、「これは当社が今年新たに導入した育苗設備で、水・肥料・農薬の正確点滴灌漑システムが搭載されている。暑ければ換気し、水が足りなければ点滴灌漑を行う。スマートに管理し、手間と労力を省ける」と述べた。
過去の屋外での育苗では、面積1ムー(約6.7アール)の土地で育てた苗を最大100ムーの土地に植えることができたが、設備導入で原動力を注入することで、育苗面積を倍増させることが可能だ。30台の設備で春の育苗をすれば、利用可能な面積は3万1500ムーにのぼる。
育種設備の頂部から眺める青々とした光景。撮影・王鋭
ハイテクが六安市の村の振興に新たな活力を注いだ。市全体では現在まで124ヶ所の育苗センターが新たに建設され、累計で181ヶ所。30ヶ所の乾燥センターが新たに建設され、累計で297ヶ所、食糧乾燥処理能力が4万2000トン以上にのぼった。13ヶ所の農機サービスセンターが新たに建設され、累計で112ヶ所。
間もなく育苗ケースに撒かれる麦の種。撮影・王鋭
育苗ケースの覆土状況をチェックする生産ラインの作業員。撮影・王鋭
育苗センターで「エレベーター」に次々に乗る苗。撮影・王鋭
六安市は近年、スマート農業を積極的に発展させている。デジタルによる農業エンパワーメント行動を実施し、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、AI(人工知能)、5G、モノのインターネットなどの技術と農業生産・経営の深い融合を推進している。今年第1四半期に市全体で新たに8つのデジタル農業工場と20のデジタル応用シーンが増えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月12日