中国科学院の発表によると、中国科学院成都生物研究所の李家堂氏のチームは大規模マルチオミクス技術及びゲノム編集などの研究手段を用いて、ヘビ類の起源及び固有の表現型進化の遺伝メカニズムを全面的に解明した。関連論文は国際的な学術誌「セル」に掲載された。人民網が伝えた。
今回の研究は世界で極めて代表的な各支系のヘビ類を選び、マルチオミクス技術及びゲノム編集などの多学科学際的研究手段を結びつけ、ヘビ類の起源と特殊表現型進化の遺伝メカニズムを系統的に解明した。染色体水準のヘビ類ゲノムデータ集に基づき、現時点で最も有力なヘビ類の系統的発育枠組みを構築し、ヘビ類の起源が今から約1億1800万年前の白亜紀前期と推断し、ヘビ類がトカゲから進化したという仮説を支持した。
家系ゲノム及びゲノム編集などの研究により、ヘビ類のPTCH1タンパクの特異性が失われた3つのアミノ酸残基が、その四肢の喪失の重要な遺伝メカニズムの一つの可能性であることが分かった。また大量のコード・非コード調節要素の急速な進化が、蛇の体の延長を促した。そしてその延長に適応するため、ヘビ類の内臓器官には非対称的な発育が生じた。例えば左肺の多くがほぼ退化し、右肺が比較的発達しているといった点だ。ヘビ類は器官の対称的な発育を司る遺伝子「DNAH11」と「FXJ1B」を失い、これが左肺と右肺の非対称的な発育の重要な遺伝要素となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月21日
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