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漢詩吟を発展させた日本から学ぶ文化教育=中国紙

 中国文化が海外に伝わる形として、間接的なものと直接的なものの2種類の形式がある。前者は中国語文化の受け入れ国が中国語を自国の言葉に翻訳する形。後者はオリジナル文化が直接受け入れ国に形を変えないまま移植される、もしくは中国語文化の形態上に、受け入れ国の民族独自の文化として形成される形。日本の漢詩は後者にあたり、直接的に文化が伝わって生まれたものだ。「光明日報」が伝えた。

 日本の漢詩を概観すると、西洋近代文学の概念から単純に定義することは難しく、文学の一種の類型に属すると同時に、中国の古典をもとに中国思想や詩文を研究する学問「漢学」の普及や教育としての特色を備えており、日本の伝統的な漢学教育の産物といえる。日本の漢詩は漢字文化圏における文化遺産であり、奥深い漢字文化圏の文化の蓄積と文化交流という幅広く深遠な背景なしでは、海を渡った文化交流の遺産である日本の漢詩を理解することは難しい。

 日本は漢詩を作る伝統があるだけでなく、漢詩や和歌などを独特の節回しで吟ずる「詩吟」の伝統もある。江戸時代の儒学者・漢詩人の菅茶山は随筆「筆のすさび」(1836)の中で「古代の人々は4声を使い分けて詩を吟じた」、「今の高野山の学寮(空海が創立した真言宗の学校)は4声を使って詩を吟じ、秘密教義の中には、漢文の訓点を使った読み方をしている者もいる。ここだけにしか見られない古代の風習が今も保存されている」と記している。

 この古代からの風習を基礎として、1968年に文部科学大臣が認可する財団法人日本詩剣吟舞振興会(日本の伝統芸道である吟詠・剣舞・詩舞の振興を目的とする公益法人)が設立された。当時の会員数は300万人にも達した。そこで使用されている教材「吟剣詩舞漢詩集」に収録されているのは、漢の高祖の「大風歌」や清の袁枚の「赤壁」などの漢詩で、専門的な詩吟の楽譜があてられている。

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