中国映画「咒絲」が好評 「国産ホラー映画の力作」 (2)
■家庭倫理「ホラー映画は社会的責任を負っている」
「咒絲」はホラー映画ではあるが、非常に新鮮なスタイルで家庭倫理や精神疾患など今の時代に合った話題を物語のテーマに取り込んでいる。妻を2回にわたって亡くしている、戴立忍扮するテレビ局のキャスターは、第3者からの脅迫や家族を襲われる事件に見舞われる。このキャスターと妻たちとのいびつな家庭関係や仕事のストレスで病的なダイエットを繰り返す長女、心のトラウマのせいで精神分裂を患う長男といった各物語のエピソードはすべて、家庭や仕事、交際といった多方面の問題を抱える現代の人々の心を直撃する。観客たちは充分な恐怖を堪能する一方で、自分が置かれている生活や時代を深く見つめ直す。
■映画の評判「国産ホラー映画がいよいよ面白くなってくる」
多くの観客は、「よく練られた脚本、素晴らしいストーリー展開」、「国産ホラー映画が本気になってきた」と映画に高評価を与えている。「咒絲」は丁寧な作品づくりや創意工夫をこらした内容によって想像以上の評価を手に入れた。映画ファンたちからは「粗製濫造」、「物語のつじつまが合わない」といったマイナス評価の象徴だった国産ホラー映画のイメージから抜け出し、未来に向かって発展する国産ホラー映画の希望の門を開けたようだ。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年7月10日