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75歳の大御所作家・瓊瑶、新ドラマは20代の純愛物語

瓊瑶

 中国の著名な女流作家であり、これまで数々の人気ドラマを生み出してきた瓊瑶(チョン・ヤオ)が「還珠姫-プリンセスのつくりかた-」(原題:還珠格格)から15年ぶりに書き下ろした完全オリジナルの新作ドラマ「花非花霧非霧」がこのほど中国大陸で放送開始となった。同ドラマには「還珠姫」に出演していた林心如(ルビー・リン)や、「新還珠姫」に主演した李晟(リー・シャン)のほか万茜(ワン・チエン)、楊紫(ヤン・ツー)といった70年代生まれから90年代生まれの3世代にわたる女優たちが出演する純愛サスペンスドラマだ。瓊瑶自身、同ドラマに対する期待は極めて高く、「このドラマは私の生涯において最も完成されたもの」と公に語っている。環球時報が伝えた。

 ■75歳の高齢になった瓊瑶、今もなお「愛」を描けるのか?

 1998年に放送が開始された「還珠姫」は、当時アジア中を席巻し、中国ドラマの最高視聴率の記録を何度も更新した。現在も、当時の記録はまだ破られていない。このドラマにより、瓊瑶=「視聴率神話」という公式ができあがり、瓊瑶ドラマは中国語ドラマ界において欠かすことができない一大ブランドとなった。しかし、瓊瑶の視聴率神話はその後もずっと続いてきたわけではない。社会現象にまでなった「還珠姫」ブームの後に手掛けた「情深深雨濛濛」(01)は「還珠姫」ほどの人気が得られなかった上、その後に打ち出した「又見一簾幽夢」(06)や「新還珠姫」(11)といったドラマ2本もともに視聴率がふるわなかったことで、瓊瑶に対する評価は一気に下がった。「瓊瑶は時代遅れ」と揶揄(やゆ)する声は、一時期絶え間なく聞こえてきた。この結果に、瓊瑶自身も大きなショックを受けており、自身がまだ時代遅れでないことを証明するため、「花非花」で人気を復活させたい考えだ。

 75歳の瓊瑶はこれまで1本の線からなるストーリーを描いてきたが、新作「花非花」ではこのスタイルを改め、複数線からなる物語が同時進行で展開する構成スタイルを採用。その中で、国際恋愛や金持ちのSM的恋愛、職場恋愛など、ネット上の人気恋愛スレッドで見られるような現代的なテーマのラブストーリーを描いている。ラブストーリーの主人公は70年代生まれ、80年代生まれ、90年代生まれの3世代にわたり、「ほぼすべての人が劇中で自分に近い要素を見つけることができる」。

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