「馮小剛」版の春晩は一風違う雰囲気に
名物年越し番組「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組。日本の紅白歌合戦に相当する)の総監督としては新人の馮小剛(フォン・シャオガン)は、先日、春晩の相声(漫才・漫談)作品については拘束を付けず、開放的な思想を重視する、また、賛歌、頌歌のような作品は一切取り上げないと方針を語った。また風刺のきいた作品がもっとも好ましいとはっきり述べた。鄭州晩報が伝えた。
■色物作品は風刺やユーモアのきいた作品に回帰
春晩の顔合わせの席上、馮小剛は「扇情的な賛歌のような作品はいらない」すべてのクリエイターは「拘束を受けずに書きたいもの、発表したいことを出せばいい。鋭い風刺のあるエッジの効いた漫才や作品が出てくるだろう。」と述べた。また、具体例として1980年代の風刺のある漫才として有名な馬季(マー・チー)の「宇宙ブランドタバコ」(宇宙牌香煙)、姜昆(ジャン・クン)の「虎口を思う」(虎口遐想)」、「エレベーター騒動」(?梯風波)などを挙げ、彼から見るとこうした作品こそがその時代を切り、生活に根差したよい作品であるという。
■司会者は「世代交代」か?
有名なコメディアンの 趙本山 (チャオ・ベンシャン)は席上あまり意見を述べずに、馮小剛の説に耳を傾けていた。趙本山の専属脚本家である尹琪に続いて取材に答え、これまで春晩の製作はだいたい11月からだったが、今回の顔合わせに参加したのは自分の晩会作品の創作がまるまる3カ月以上早まって8月下旬に前倒しされたことを意味していると語った。
最近の報道では、午年の春晩の司会者は大きく様変わりして、董卿、朱軍、李咏、李思思、卒福剣、撒貝寧という6人の常連出演は期待が薄いらしい。(編集EW)
「人民網日本語版」2013年8月23日