巨匠・張芸謀監督:新作「帰来」は芸術映画
国慶節(建国記念日)に合わせて1-7日が7連休となった中国。北京の中国国家大劇院では9月30日から7日まで、巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督が総監督を務める京劇「天下帰心」が上演された。豪華なセッティングを売りとする現代のほかの作品と違い、テーブル1つと椅子2脚だけという京劇の伝統を守った「天下帰心」は好評を博した。そんな中、張監督はこのほど米ニューヨーク・タイムズ(中国語版ウエブサイト)の取材に応え、ミニマリズムの表現方法に関して「伝統への回帰」と「京劇に対する敬意」を挙げた。また、新作映画「帰来」についても触れ、「同作品は利益を追求することのない『芸術映画』であり、興業収入は赤字にならなければそれでいい」との考えを示した。信息時報が報じた。
「帰来」は芸術映画
2008年、北京オリンピックでの開幕式・閉幕式の総監督制作指揮を担当した張監督はその後、米映画「ブラッド・シンプル」を、舞台を中国の時代劇に置き換えてリメイクした「女と銃と荒野の麺屋(原題:三槍拍案驚奇)」(2009年)や、南京へ侵攻した旧日本軍を描いた映画「金陵十三釵(The Flowers Of War)」(2011年)などの旗を振って来た。しかし、新作「帰来」は多くの映画ファンから「張監督はまたどうして復帰作に芸術映画を選んだのか?」と驚きの声が上がっている。