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毛丹青氏独占取材(3)莫言氏と日本人文学者の懸け橋

 以下は人民網が行った毛教授の独占インタビューの要旨。

 人民網:中国文学は世界においてどのようなレベルにあると考えるか?日本の読者は中国文学に対してどんな印象を抱いているか?中日文学交流の現状は?

 毛教授:現状は思わしくないとずっと見ている。中国文学は世界において、思い通りに発信が進んでおらず、一部のグループに限られている。そのグループもまず大学で中国語を学ぶところから始まり、次に中国文学を学ぶ。そしてその後、やっと市場に波及していく。中国文学の日本における波及率は、日本文学の中国におけるそれを大きく下回っている。

 中国の書店では日本の2流、3流作家の作品でも並んでいるが、一方の日本の書店では中国の1流作家の作品でもあまり見掛けない。私は、文学作品を読まない民族は発展することができない民族だと考えている。そのような民族は、他の人の気持ちを理解できず、他の人が何を考えているかも分からない。私は、日本人が中国の文学作品を通して中国に注意を向けることをずっと願っている。だから、今回莫言氏がノーベル文学賞を受賞したことは、彼個人だけでなく、中国文学にとっても益がある。

 人民網:莫氏がノーベル賞を受賞し、日本の読者の中国文学に対する印象が変わると思うか?

 毛教授:根本的に変わると思う。なぜなら、ノーベル文学賞の価値、文化的価値は非常に大きい。もし、日本の作家が受賞したなら、日本では新聞の号外が出されたり、天皇が賞を授与したり、大騒ぎになるだろう。受賞者は成功者として扱われるようになり、一般市民もその人のことを知ろうとするようになる。これも1つのきっかけで、私は非常にいい機会と見ている。

 最近、日本の多くの書店で莫氏の作品が受賞を祝う言葉と共に並んでいる。そして、その横に幾人かの現代中国作家の作品も一緒に並んでおり、日本の読者は中国現代文学とはどんなものかを知ることができる。これはとてもいい現象だと思っている。ある大型書店の店長も「多くの人が買っていくのを喜んでおり、いい傾向だ」と言っていた。これからずこしずつ良い方向へ向かうのではないだろうか。

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