「驚愕」ボディーペイントの趙さんの「これからの目標」
中国で、「80後」と「90後」っていう言葉がありますが、80年代と90年代に生まれた人のことを指しています。「90後」はよく豊かさの中で育ってきたと言われて、すごく個性的で反動だと批判されます。日本では、そういう言い方とかはありますか。
けっこう「ユトリ世代」っていわれて、「90年代」とか、私より後の人とかは「ゆとり教育」のせいで、礼儀とか、マナーとか、厳しい社会をわかってないとかいわれます。たしかにみんな甘く考えているところもあるとおもうんですけど、逆に、たぶん甘く考えているから、90年代は特に、私と同年代の人はほんとうにいろんなことをやってる人がたくさんいて、成功できるかっていうのはまた別の話なんですけど…
日本では、アートが好きな若者がたくさんいますね。アートの雰囲気はどうだとおもいますか?
美術をやっている人は、美術をやっている人の中で発表をしたりとか、評価を受けたりとかで、あんまり社会とか、美術と関係ない人にかかわっていくことは、今の日本の美術では少ないかなというふうに思います。私にとっては、逆に、ネットとかテレビが先だったんで、あんまりそういうのが感じなかったですけど、ほんとうに、すごいいいものを作っていたにしても、世間の露出が少なすぎで、全然知られていない人もいて、そういうところが改善できるといいなと思いますけど…
趙さんは最近よくメディアに出演していますね。メディアの注目を集めた経緯は?
経緯は、最初はインターネットで、ニュースサイトで取り上げていた時に、それをテレビ局の人が見つけてくださって、テレビに出て、そのテレビを見たほかのテレビ局の方が声をかけてくださったっていう感じで、芋づる方式です。
「有名人」になっていますね。生活は何か変わりがありますか?
いいえ、全然何も変わっていないです。ちょっとだけ声をかけられたことがありますが、「趙 ヒカルさんですよね」、「あ、そうです」って言って、「頑張ってください」、「はい、頑張ります」って言って終わりっていう感じです。全然変わっていないです。学校の人も全然態度も変わらないです。
今の勉強とか、生活とかはどうですか?充実していますか?
充実してますね。ここでひと段落がついたので、今出している作品も、メディアで手に挙げられたもひと段落ついたんで、ここで、また何か新しいものを出し続けていけるかっていうのが分かれているなっと思っています。
作品を出すことには、どうやってインスピレーションを得ることが出来ますか。
よくものを見るようにしてますね。たとえば、こういうところにいるときには、ごみ箱の口の形とか、窓の金具とかを見るとか、歩いているときも、看板とか、ポスターの付き方をとりあえず全部見て、ひっかかったものをメモしたりしますよ。常に、授業中とか、だらだらしているとかときに、いつもすぐメモできるように、メモ帳はいつも常備しています。