干支を使った切手、日本が先駆け 中国初は「申年」切手
中国郵政は5日、「癸巳」(蛇)年の干支特殊切手1セット1枚1.2元(約17円)を全国で発行した。中国新聞社ウェブサイト「中新網」が伝えた。
記念切手は「銜明珠報恩」(宝珠をくわえて恩返しするの意味で、中国・東晋の歴史家、干宝が著した志怪小説集に出てくる一篇)の物語をモチーフに、とぐろを巻く蛇がデザインされている。宝珠を口にくわえる蛇は主題を示し、瑞草とされる「霊芝」(レイシ、和名マンネンタケ)に変化した尾は吉祥と健康を象徴している。蛇の赤い色の体や春桃、夏蓮、秋菊、冬梅を散りばめたデザインは四季の調和と祥瑞(めでたい前兆)を表現している。
12支は、中国の干支紀年法を起源としている。1950年2月1日、日本はお年玉付年賀葉書の6等賞品用として、干支を使った世界初の特殊切手を発行した。寅年をテーマにした同切手の図案には丸山応挙の六曲一双墨絵「竜虎図屏風」の「虎の図」が採用された。同時に、この虎の特殊切手5枚を組み合わせた十字型の世界初の小型シートも発行された。
中国で初めて干支を使った切手は1980年2月15日に発行された「申年」の切手だ。五行思想(中国古来の自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説)によると、庚申の年(中国伝統の暦である農暦における、干支の組み合わせの57番目)は金の猿年に当たり、図案には画家の黄永玉の絵が採用されている。頭を掲げて折り目正しく座る金猿や背景の深紅色が、伝統的な新春の喜ばしくめでたい雰囲気を表している。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年1月7日