日本、ミャンマーと関係強化へ 東南アジアシフトの予兆か (3)
棚田社長は記者に対して、「当社の東南アジアにおける最大の強みは、歴史問題により現地で築いた、理想的な提携環境だ。日系自動車メーカーは現在、タイとインドネシアでそれぞれ約90%・95%の市場シェアを占めている。ミャンマーは日系自動車メーカーにとって、もう一つの重要な市場になった」と述べた。
◆日系企業の投資調整
「日系企業は過去1年間で、ミャンマー等の東南アジア各国に対する投資を拡大したが、これは日系企業が海外投資先の調整を開始したことを示す」とする意見がある。日銀の国際収支統計によると、2012年第2四半期の日本の対ASEAN直接投資額は前年より約3800億円増加し、対中投資の約3000億円の増加額を上回った。日本の2011年の対ASEAN直接投資額は、前年の約2倍の1兆5000億円に達し、3年連続で対中投資額(約1兆円)を上回った。ASEANは日本にとって、新たな投資先になりつつある。
共同通信社は、「中日関係の持続的な悪化は、日本の投資先調整の原因になっている。また中国の平均給与も過去5年間で倍増しており、頻繁に発生する労働争議も重要な原因だ。日系企業は生産拠点の分散化戦略を開始しており、中国以外の東南アジアで新たな生産拠点を建設している」と伝えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月5日