ハイアールが急成長 日本本土メーカーの脅威に
世界家電大手の海爾(ハイアール)は、世界で飛躍的な発展を実現し、世界市場における地位を高めており、世界の産業界から注目されている。日米欧韓の主要メディアは紙面を割いてハイアールに注目し、同社が世界市場で大成功を収めた原因を分析している。日経新聞はこのほど、ハイアールのグローバル化されたブランドの地位を評価し、「ハイアールは名実ともにグローバル企業となった。その急速な発展ペースはすでに日本市場を脅かしており、日本の家電メーカーの深刻な脅威となっている」と報じた。中文導報が伝えた。
日本で幅広い影響力を持つ全国ビジネス専門紙である日経新聞が、ハイアールに対して注目と評価を示したことは、同社の日本家電市場における重要な地位を反映している。周知の通り、日本人消費者は本国ブランドへの忠誠度が高く、製品がアップグレードされた際も本国ブランドを優先する。これは多くの海外有名家電ブランドが、日本市場の門をこじ開けられない主因であり、本国メーカーが長期的に絶対的な地位を占めてきた重要な理由でもある。
しかしこのような現象に変化が生じている。中国メーカーのハイアールは、差別化された最先端の商品と技術で、多くの日本人消費者の信頼を勝ち取っているのだ。東北大学の叶剛教授は、「日本人消費者が中国製の家電を購入する場合、初めに選ぶのはハイアールで、その他のブランドは検討リストに入れられない。日本人消費者の中国製家電に対する認識は、ハイアールに基づいているからだ」と指摘した。
2002年に日本市場に進出してから10数年間の発展期間を経て、ハイアールの全商品はケーズデンキなどの10大家電量販店、および日本国内の地域の販売ルートに進出した。家電大国である日本におけるハイアールの高度発展および競争力強化は、そのグローバル市場における高い地位の縮図となっている。真のグローバル企業は、日米欧などの先進国市場で高いシェアを占める必要があるが、ハイアールはこれをすでに実現している。報道によると、ハイアールの米国市場における影響力が高まり続けており、米国の30%の家庭はハイアールの家電を所有している。欧州でハイアールのブランド認知度は60%を超えており、欧州の多くの消費者がハイアールを家電購入の優先的な選択肢としている。