中国と拮抗するのが安倍にとって世界への貢献? (3)
安倍氏は安全保障分野で日本のリーダーシップを望んでいるという国を列挙してみたらどうだ。日本が平和憲法を打破することに対するこうした国々の警戒心をどう解くのかはっきりと説明してみたらどうだ。マレーシア紙ニューストレーツ・タイムズが「ASEANとの距離を近づけたいとの安倍首相の希望は具体的で明確な要因の支えを欠き、ASEANから支持と信頼を取りつけるのは難しい」と論じた理由をはっきりと説明してみたらどうだ。英紙フィナンシャル・タイムズが「日本の常軌を逸した言動がアジアの平和を脅かす」との見出しの記事を掲載し、日本外交は滑稽さと危険との間を徘徊していると嘲笑した理由をはっきりと説明してみたらどうだ。
インドのシン首相が述べたように、同盟と対抗という旧理論はすでに時代後れであり、協力のメリットは対抗を大きく上回る。これは、とっくにアジア諸国の共通認識となっている。拮抗によってアジアを分裂させようとする国が、どうして外部世界の信頼を得られようか?どうしてアジアの安全保障分野のリーダーになれようか?
米スタンフォード大学アジア太平洋研究センターのダニエル・スナイダー副センター長は「日本はドイツと同じく、自らの戦時犯罪に対する弁護を放棄し、かつ明確に懺悔の気持ちを表明してかつての戦争に関する様々な懸念を解決して初めて、リーダーとしての役割を真に担うことができる」と鋭く指摘した。
安倍氏は中国の国際的イメージを傷つけ、アジアの安全保障の雰囲気を悪化させる道を突き進みすぎて、最低限の現実感さえ喪失した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月31日