新型「三頭立て馬車」 中国経済成長のエンジンに
10月27日に行われた東方証券ハイレベル資本フォーラムにおいて、東方証券のチーフエコノミストの邵宇氏は、「中国経済の未来の発展の原動力は、都市化推進・大規模消費・人民元国際化というアップグレード版の三頭立て馬車から得られる」と指摘した。国際金融報が伝えた。
邵氏は「中国にとって次の10年は極めて重要である。うまくいくかどうかで未来は大きく変わる」と述べた上で、「新たな三頭立て馬車は再び成長のエンジンをかけ、中国経済のアップグレード版を構築するだろう」と語った。
邵氏は、「新たな改革により、中国は経済の内在的な活力を強化し、科学的発展に向けた国内循環メカニズムを構築し、徐々に中国経済の再度浮上を促し、約7%のペースで1人平均GDPを6500ドルから1万3000ドルに引き上げ、10年内に中所得の罠から抜け出す。理想が豊満になっても、市場の現実が痩せ細ることはないだろう。改革の期待は市場のムードを力強く刺激し、モデルチェンジ・改革との間に互換性を持つ新型都市化プランも間もなく発表される。そして、新型都市化計画との間に互換性を持つ構造化『ミクロ刺激』政策に導かれ、3者が力を合わせることになる。市場は将来的に、株価回復の重大なチャンスを迎える可能性がある」と楽観的に分析した。
邵氏は、「知的財産権・価格改革で初歩的な成果を得、コストリード型の競争力を通じグローバル分業に参与し、政府主導の大推進戦略によりGDPの高度成長を求める。これが中国経済成長のカギとなってきた。しかし世界貿易システムの再構築を背景とし、労働力・環境・知的財産権保護などのルールの変化が新たな課題をもたらしている。中国経済も構造変化の新たな常態に突入するだろう」と指摘した。
1997年のノーベル経済学賞受賞者のショールズ氏も同フォーラムに出席し、「経済のモデルチェンジに伴い、中国経済は安定的な発展の段階を迎える可能性がある。中国経済が今後も好転するすう勢であり、また現在のA株が依然として低い水準にあることから、中国の株式市場は長期投資にとって、今後も高い価値を持つ市場になる。特に中国のマクロ政策は投資推進型から消費推進型に変化しており、教育・医療関連分野および消費関連産業が、将来的により良い株投資のチャンスを手にするだろう」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」10月28日