中日韓FTA:溝がどんなに大きくとも推進を (2)
中日韓FTAの締結は中日韓に明らかな経済効果をもたらすが、その交渉は自ずと多くの難点や障害を抱えており、決して順風満帆とはいかない。経済面では中日韓の経済水準の差は比較的大きく、産業の分業も不均衡だ。こうした要因によって貿易・投資面の障害や摩擦が増加している。農業にいたってはFTA交渉における最大の問題だ。政治面では中日韓の相互信頼は相対的に低く、領土紛争の問題や歴史に対する姿勢の問題、そして日本の「憲法改正」問題が、FTA交渉のプロセスに制約を課すことになる。
様々な困難や障害はあるが、われわれは中日韓FTAが未来に着眼した戦略的措置であり、中日韓の商工業界が共に期待していることを認識すべきだ。われわれはより積極的な姿勢でFTAの交渉・締結を推し進め、経済協力によって中日韓の間に存在する政治的溝を解消し、経済協力によって北東アジアの地域リスクを解消しなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月21日