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世界にBRICS銀行が必要な理由

【望海楼】

 第5回BRICS首脳会議での実務的成果として、BRICS商工業理事会とBRICS開発銀行(以下「BRICS銀行」)の設立が挙げられる。BRICS銀行の設立は複雑なプロセスを踏むが、5カ国はすでにこの実行可能な原則的決定を確認した。(文:石建勲・本紙特約論説員、同済大学財経研究所所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 BRICS銀行の設立は単なる経済面の出来事に止まらず、国際社会におけるBRICSの政治的地位もはっきりと示した。この銀行は世界で最も活力ある5つの新興経済国のさらなる団結の象徴であるだけでなく、21世紀における新興国の台頭もはっきりと示した。これらの国々が集団として責任ある役割を演じることは、世界政治・経済の新秩序構築の助けとなる。

 BRICS銀行はBRICSが国際金融システム改革をさらに推し進めるためのプラットフォームともなる。BRICSは世界銀行の主要債務国であると同時に、国際通貨基金(IMF)への資金貢献を日増しに強めている。だが5カ国はこの西側主導の2つの国際金融機構の政策決定過程において、自らの経済力および貢献に見合った発言力を得ていない。BRICS銀行の設立によって、途上国の発言力を高めることができる。また、IMFのクオータ改革を途上国の側から促すことになり、世界ガバナンス構造と国際金融システム改革にとって非常に重要な意義を持つ。

 BRICS銀行は無数の途上国にとって福音であり、現有の国際金融機構の運営上の不足点を補うことができる。BRICS開発銀行の設立はキプロス式の危機の回避に役立つ。また、IMFと世界銀行の途上国への融資や支援は次第に限定的かつ条件の厳しいものになっている。例えば世界銀行は融資事業に厳格な環境基準および西側の価値観に基づく社会基準を設けており、多くの途上国はインフラ整備やエネルギー事業で融資や支援を得られないことがしばしばだ。

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