ネズミの骨で作られた造花のアート
まるでレースか紙で作られたように見えるこれらの花は、実は死んだ動物の骨を使って作られたものだ。日本人彫刻家の徳重秀樹氏はペットショップで爬虫類のエサ用に売られている冷凍のマウスを購入し、解凍した上で肉を切り落とし、小さな骨を数多く集める。この非常に緻密な作業は時に1カ月を要するという。
徳重氏は細かい骨のかけらをつなぎ合わせて花を作り、美しくも恐ろしい彫刻作品を生み出す。徳重氏はハスや蘭、タンポポ、水仙など数十種類の花を作り、一定期間展示した後で壊して地中に埋めてしまう。中国網が伝えた。
東京に住む38歳の徳重氏は「この骨はペットショップで爬虫類のエサ用に売られている冷凍マウスだ。私は一般の人に負けないぐらい怖がりだし、ホラー映画も得意ではない。だから最初に動物の死体を触った時にはやはり抵抗があった。しかし何度も触れるうちに、冷凍マウスに慣れを感じるようになった。アイデアを思いついてから解剖を始め、骨を使って花の作品を作った。私の仕事はネズミの体内から骨を取り出すことから始まる。だいたい100個の小さな骨で1つの花を作り、時には1匹のネズミの解剖に1カ月以上かかることもある」と語る。
「花を作る時は通常、元の骨の本来の形を保ったままにし、骨を削ったり加工することはない。骨の自然な特徴を使い、本物の骨や毛皮とのりしか使わない。全ての材料は元の姿に戻るからだ。撮影が終わると骨の花は壊して土に埋めてしまう。骨の組み合わせを変えることで、ハスや蘭、タンポポ、水仙など11種類の花を生み出した。」(編集YH)
「人民網日本語版」2013年7月2日