中国、冬のボーナスが話題 700万からタオル2枚まで (4)
IT業:振るわずも2-3カ月分のボーナス
中国最大のネット企業・騰訊(テセント)は大盤振る舞いとなったようだ。昨年、ある従業員は、同社の冬のボーナスの平均額は4万元(約56万円)以上であることを明らかに。ボーナスには業績が直接反映されるため、最も稼いだオンラインゲーム部門には給料48カ月分のボーナスが支給されるという。同社の規定によると、スタッフの能力や成果が一定のレベルに達すると、同社の株主権獲得の申請を行える。同社のあるスタッフは最近、「今年のボーナスは昨年より20%アップするとの通知を受けた」と明らかにしている。
一方、ほとんどのIT企業は、昨年のITや通信業界の景気は悪かったと振り返っており、大幅な人員削減を敢行した会社も少なくないという。実際には、テセントや通信機器大手・華為技術のように、多額の利益を確保した企業は少なかった。そのため、ほとんどのIT従事者にとって、冬のボーナスが出るだけでもいいほうというのが現実のようだ。広州市のあるeコマース(電子商取引)会社の責任者は、「従業員のボーナスは給料2カ月分で、約2万元」である事を明らかにしている。同様の水準を保っているIT企業は多く、多くのIT従事者がネット上で、「ボーナスは給料の2-3カ月分」としている。
ネットユーザー「タオル2枚」
一方、ネットユーザーらからは、「私の会社はボーナスなんかなく、タオルを2枚もらっただけ」、「この話題になると、自尊心が破壊される」、「ボーナスを支給しない会社は本当に最悪」、「私の会社は春節に家のドアなどに貼るお札(喜の字を2つ並べて1文字にしたもの)と100元(約1400円)だけだった」、「うちの会社は洗濯洗剤。うれしすぎる」、「うちなんてボーナスどころか、去年の11月から給料がずっと未払い」、「ボーナスを支給する会社なんて最悪だ。モラルがない。なぜかというと、ボーナスをもらえなかった人たちの気持ちを傷つけるから」、「つらくて、顔を覆いたくなる」など、悲壮な声が上がっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年1月29日