また、中国人の日本政府を相手にした訴訟に協力している理由について、「92年に、731部隊の犠牲者遺族、敬蘭芝さんと出会ったから。自分の母親が同じような目に遭ったら、絶対に耐えられない」と語った。
約20年の調査で、南弁護士は、旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器による中毒事故の被害者は、敬さんだけでないことを知り、「訴訟を通して、多くの日本人に、旧日本軍が当時中国を侵略した真実を知ってもらいたい。そして、日本政府が侵略の事実を認め、謝罪と賠償を行うよう働きかけたい」と考えるようになった。「私個人を敵視する右翼もおり、脅しの手紙などが弁護士事務所に絶えず送られてくる。それでも、自分がしていることは正しいと信じており、信念が曲がることはない」と南弁護士。
約20年の「戦闘」で、南弁護士は、同じように被害者に救済の手を差し伸べる日本の弁護士や医師と出会ってきた。南弁護士は、「私が団長を務める弁護士団には、30人以上の弁護士が所属しており、100人以上の弁護士からなる後援団体もある。最も若い弁護士は山本雄一郎弁護士で、4年前に加入した。弁護士団の後援を大きくサポートしてくれている。つまり、日本の法律界の多くの有識者がこの歴史について知るようになっているということ」と説明する。
そして、「今年にも判決が出る。必ず勝訴すると確信している」と自信を見せた。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月30日
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