現在、グローバル化や情報化の進展により、外来語の使用が日増しに増加している。それに伴い、外来語の乱用という現象がますます深刻になってきている。しかも、正規の出版物や正式文書の中でも、公然と外来語が使われ、人々の不満を引き起こしている。では、外来語が氾濫している原因は何か?また、どのように対応するべきなのか?人民日報が伝えた。
■問題:頻繁に見られる「外来語の乱用」 によって、コミュニケーションや中国語の純潔性が損なわれる
「オープンエデュケーションのプラットフォーム『OpenEdX』を使用し、『HTML5』の動画再生プレーヤーを開発することで、外国のオープンエデュケーションの講義内容を視聴するための第1選択だった『YouTube』に頼らずにすむようになり、国内ユーザーが海外の『EdX』プラットフォームにアクセスできないという問題を解決した」。
このようなアルファベットが多用された文章は、現在新聞などの出版物でもたびたび目にするようになった。Wi‐Fi、CEO、MBA、CBD、VIP、PM2.5といった中国語に翻訳されずそのまま使用される外国語は至る所で目にするようになり、格式ある学術雑誌にまで出現している。
しかし、このような「翻訳されない外国語」について、いったいどれだけの読者がその意味を理解しているのだろうか?
専門学者は、「翻訳されない外国語」は、整然かつ調和のとれた中国語の文字体系を破壊し、中国語に備わる表意的な機能の発揮に悪影響を及ぼすほか、言語環境を支離滅裂にさせるものだと指摘する。また、深層レベルでは、中国文化に備わる深遠かつ豊富な意味をも解体させてしまうという。
なぜ「諾基亜(ノキア)」や「摩托羅拉(モトローラ)」というブランド名は漢字に翻訳されているのに、「iPhone」や「iPad」は翻訳されないのか?英語は中国語の単語を取り入れる際にアルファベットで表記しているにも関わらず、なぜ中国語にはこれほど大量の英語が混在しているのか?外来語は中国語の純潔性や健全性において、どれだけ大きな損害を与えるのか?
外来語が氾濫する現象に直面し、このような疑問を口にする中国人も少なくない。