「独身の日」で盛り上がる中国 その背景は? (2)
しかし、家族などからの圧力で仕方なく結婚する人もいるものの、結局のところ、「独身」の道を選ぶか否かは、個人の問題で、他人が口出しすることではない。また、現在、恋愛や結婚は少しずつ世俗化、物質化していることは、周知の事実となっている。テレビでは、出会ってすぐに付き合い始める「ファーストフード式恋愛」が美しく描かれ、家族や友人らの圧力で毎日のように「見合い」をさせられる独身者。さらに先月うわさになった、不動産ディベロパー中国最大手「万科」の大石会長(61)と30歳年下の若手女優の「年の差恋愛」。2011年、10億元(約120億円)といわれる財産と家庭、地位などすべてを捨てて、15歳年下の女性と駆け落ちすると宣言した王功権氏。かつては、夢と希望に満ちていたラブストーリーも今では、遠いおとぎ話の世界のものとなっている。
「独身」を商売道具に使っている商業界を批判する前に、現実の社会の中で、我々は「愛や結婚の本当の意義を忘れてしまってはいないか」自問すべきなのかもしれない。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月12日