中国では今、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」を更新することが日課となっている人が増加している。内容は、日記や雑談、娯楽、愚痴など、生活のさまざまな面にまで及ぶ。湖北省武漢市の朝刊「武漢晨報」が報じた。
ミニブログをめぐっては、今年2月、武漢市第四中学の3年生の生徒のミニブログアカウントでイタリアの高級車ランボルギーニや1本1万6千元(約20万円)の高級酒、大量の現金などの画像が投稿。「中学生が酒を飲んでいるのか」などの書き込みが殺到したものの、最終的に同生徒のアカウントは不正ログインされていたことが明らかになり、同校が「ミニブログの内容は本人が投稿したものではなく、事実無根」とのコメントを出す騒ぎがあった。
実際には、小中学生の間でも、毎日ブログを更新することは決して珍しいことではない。中国ポータルサイト最大手「新浪」が10月に発表した「2012年ミニブログユーザー発展調査報告」によると、3億6800万人にも上るミニブログユーザーのうち、90年代以降に生まれた若者が37%を占めている。そこで、筆者はこのほど、小学5年生から中学1年生の小中学生300人を対象に調査を実施したところ、5割近くがミニブログのアカウントを開設しており、時間さえあればパソコンや携帯でブログを更新していることが分かった。
例えば、ある中学1年生は「小学6年の時にミニブログのアカウントを開設した」といい、「ミニブログは一番リラックスできる場所。うれしいことがあったり、逆に悲しいことがあったりした時に、それをつづっている。誰かにリツイートしてほしいとか、たくさんのフォロワーがほしいというわけではなく、生活上のストレスを発散できればそれでいい」と語る。
以下は、同学生のミニブログの一部。
5月31日 「もうすぐ夏休み。卒業して友達と離れ離れになってしまう。さみしいな----。どうしよう???」
9月8日 「今日は、語文(国語)の楊先生の誕生日をお祝いした。とっても楽しかった!」
10月19日 「今日は英語のテストが返ってきた。なんと1番!!」
11月4日 「今日、英語の先生が『あと2回授業をしたらお別れです』って。教師としてアメリカに行くらしい。なんか見捨てられたみたい!!!!」
[1] [2]