江西省、12年12月12日に4277組が婚姻届
【中日対訳】 2012年12月12日を中国語で発音すると、「2人は愛し合い、愛し合い、愛し合う」と似ていることに加え、マヤ文明の予言では12月21日が「人類滅亡の日」となっていることから、ネットユーザーらは同日を「世紀の求愛デー」と命名。江西省の民政庁によると、同省では同日、4277組が婚姻届を提出したという。中国国営の通信社「中国新聞社」のウェブサイトが報じた。
中国のネット上では近年、若者たちが日付をもじったイベントを次々に発明。「1が6つ並び、『世紀の独身デー』と呼ばれた2011年11月11日を逃しても、『世紀の求愛デー』もあるし、『万年に一度の求愛デー』と呼ばれ、中国語の発音が『あなたを一生愛する』に似ている2013年1月4日もある!」との声もあり、若者たちが「恋愛のチャンス」に期待を寄せている。
同日、「今日は『世紀の求愛デー』。彼に連れられて早朝にここに来た」と幸せいっぱいの笑顔で話すのは、南昌市の民程さん。彼氏と手をつないで、「結婚は一大事。だから特別な日を選ばないと。覚えやすいし」と長い列に並びながら語った。
一方、ネット上でも同日、「告白ブーム」が巻き起こった。あるネットユーザーからは、「今日は『世紀の求愛デー』。絶対告白しないと」、「伝説では、今日告白すると成功率が12%上がり、求婚の成功率は24%上がるらしい」などの声が寄せられている。
同日、江西省民政庁は取材に対して、午前8時から午後5時の間に、4277組が婚姻届を提出し、「人類滅亡前に契りを交わした」ことを明らかにした。この日に婚姻届を提出するカップルが殺到することを見越し、同庁はオンライン予約のシステムも開設していたという。
このように、数字にちなんだイベントが流行していることに関して、南昌民俗専門家の梅聯華氏は、「中国には古代から、数字の文化に対する迷信があった。例えば、中国人は発音が『死』と似ている『4』を不吉な数字とする一方、『お金が儲かる』の『儲かる』に発音が似ている『8』を幸運の象徴と考えている」とし、「ネット上で数字にちなんだイベントが人気になっているということは、『伝統文化の復活』を意味している。このような文化は中国の重要な民俗の特徴」と指摘。ただ「若者が流行ばかりを追うという状況が生じやすいので、過度に追求してはならない」との見方も示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月13日