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清明節は墓参りか見合いの時節 中国

 「清明の時節は雨紛々、相親の路上で魂を断たんと欲す」(清明節のころは雨がよく降り、見合いをする人は気が滅入る、の意。唐の詩人・杜牧の詩「清明」をもじっている。清明節は墓参りの習わしがある祝日で今年は4月4日)。1980年代生まれのサラリーマン銭芸さんにとって、今年の清明節の休暇はこのような言葉で言い表されるものだったという。銭さんは3日間の休みに、両親が手配した4人の人と見合いをし、「仕事よりも忙しかった。こんなことになるとわかっていれば、混み合った電車に乗って帰省し、ご先祖様のお墓参りをした方がよかった」と振り返る。中国新聞網が伝えた。

 清明節には帰省して墓参りをし、祖先を祭祀するのが昔からの習わしだ。だが銭さんのように故郷を離れた「剰闘士」(晩婚年齢に達した独身の男性)の多くは帰省しない道を選ぶ。そうしてわずか3日の休みに見合いをした、または見合いをさせられた未婚の男女は決して少数ではない。ある結婚仲介サイトが行った調査によると、独身男女の85%以上が清明節に墓参りをするなどの習わしに従わないことを気にかけず、清明節に見合いをしてもいいと答えたという。

 河南省鄭州市では、市外から働きに来ている独身男女の多くがどちらでもよいという態度を示した。3日間の休みには、家族のいうことを聞こうと思っており、帰省して墓参りをしてもいいし、鄭州に残って見合いをしてもいいのだという。「清明節には2つのことをしなければいけない。お墓参りに行くか、見合いに行くかだ」とあきらめ顔で話す人もいる。

 今年29歳の顔君さんは鄭州のある機関で働いている。遠く江蘇省に住む両親は、娘の仕事のことより結婚のことに気をもんでいるという。顔さんが力無く話したところによると、母親は一日に3回電話をかけてきて、お見合い相手にショートメッセージを送ったか、電話したか、会ったか、どんな感じだったかを聞いてくる。こうしたことが実は煩わしく、家でうるさく言えば言うほど、見合い相手に会いたくなくなる。普段は仕事や残業を理由に両親から逃げることができるが、清明節の休みは逃れようがなく、いやいやお見合いしたという。

 27歳の孫さんは、「今年の清明節は帰省した。そうしないと(職場のある)南昌で去年と同じように見合いさせられることになったから」と話す。鄭州出身の孫さんは、大学卒業後は江西省南昌市のある企業で人材資源管理の仕事に就いている。仕事が安定していくると、両親は息子に誰か紹介してくれるよう南昌にいる親戚や友人にひっきりなしに頼むようになった。普段は自分や相手に週末の残業があったりして見合いが成立しないが、紹介する人は清明節、労働節(メーデー)、端午節(旧暦5月5日)といった短い連休を選んで見合いを設定しているという。

 清明節に見合いをする独身男女の多くは、実家を遠く離れて暮らす人が多く、年齢は1980年代生まれに集中している。彼らの配偶者選択では、「実家から離れているので両親からプレッシャーを受けない」、「仕事が忙しく、交際範囲が狭い」といった要因が制約になっているという。

 親戚や友人が見合いを勧めるだけでなく、国内の有名結婚仲介サイトも清明節連休に鄭州市内で未婚男女が集うイベントを次々にうち出した。イベントの多くは無料で、身分証明書を提示すれば誰でも参加できる。開催状況をみると、参加率はまずまずだ。参加者は「家でじっとしているよりはいい」といった気持ちで参加するという。

 河南省平頂山市から来た李媛さんは、「家にいても暇なので、お見合いイベントに参加して気張らしした方がいい。自分にぴったりの人に出会うかもしれないし、せっかくの3日間の休みをむだにしたくない」と話す。

 また鄭州市出身の趙さんは、「会社の同僚のつきあいで来た。お見合いイベントが清明節に行われて、参加する人がこんなに多いとは思わなかった。参加者は家にいるのに飽き飽きしたか、実家が遠く一人でいても寂しいのだろう」と話す。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年4月7日

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