韓国への観光客数、中国が初めて日本を抜く
中国にとって韓国は近場のショッピング天国の1つだ。韓流がアジアを席巻してからすでに10数年になり、韓流スターのファッションの影響で多くの中国人が韓国の流行文化に強い関心を抱いている。近年、韓国への観光客数が年々増加するに伴い、韓国でのショッピングも流行に敏感な男女にとって第一の選択肢となっている。国際在線が伝えた。
韓国を訪れる中国人観光客は2012年の時点ですでに延べ260万人を超え、2013年には初めて日本人観光客を抜いた。だが自然や風景については、中国人観光客は韓国に特別な思い入れはない。第1に韓国の国土は中国よりずっと狭く99分の1しかないし、第2に韓国の建築スタイルや文化的雰囲気は中国に非常に近いからだ。このため韓国の観光当局は中国人観光客を呼び込むために、ショッピングに力を入れている。また、中国人観光客もショッピングを望んでいる。たとえば韓国の有名な新羅免税店では、売上の半分以上を中国人観光客が占める。
韓国メディアは、韓国の観光業が今後勢いよく発展できるかどうかは、中国人観光客の消費をより多く呼び込めるかどうかにかかっているとの認識で一致している。中国人観光客へのサービスを高めるため、首都ソウルの有名な明洞ショッピングエリアや楽天、新羅、東華といった免税店では中国語のできるスタッフを多く揃えており、中国人観光客は言葉の心配が全くいらない。このほか、中国の銀聯カードも韓国で幅広く使用でき、大手店舗は銀聯カード向けのキャンペーンを行っている。
韓国で3年半暮らした記者の経験では、中国人が最もよく買うのは化粧品だ。韓国の化粧品は品質が割合確かなうえ、アジア人の皮膚に合っている。価格面でも欧米ブランドの化粧品よりずっと手頃だ。このため韓国の免税店で一番にぎわっているのは化粧品エリアのはずだ。中国人女性は韓国のスキンケア用品やメイクアップ用品を好む。
この他、韓国のファッションやバッグも中国人観光客に好まれている。中国の韓国ドラマファンの間では、ドラマに登場したファッションやバッグが大人気だ。韓国のファッションやバッグはどれも趣向が凝らされ、デザインも流行をしっかりと追っている。例えば韓国のバッグブランド「MCM」は以前は特に知名度が高くなかったが、韓国ドラマで人気に火がつき、楽天免税店で売上トップのバッグブランドとなった。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月30日