メーデー連休、中国と日本でどう違う?
「国際メーデー」「5月1日レイバー・デー」「国際労働者デモ行進デー」などと呼ばれる祝日は、世界80カ国以上で5月1日に行われる祭典である。1889年7月、エンゲルス率いる連合組織「第二インターナショナル」が設立、パリで代表大会が開かれた。同会議において、全世界の労働者が1890年5月1日にデモ行進することが決まり、毎年5月1日を「国際メーデー」とすることが定められた。その国際性から、メーデーは多数の国で取り入れられたが、その形式は国により多種多様なものとなった。「メーデー」について、中国と日本では、具体的にどのような違いがあるのだろうか。人民網が伝えた。
■日本:長い長いゴールデンウィーク
日本には、メーデーの前後に、「昭和の日(4月29日)」「憲法記念日(5月3日)」「みどりの日(5月4日)」「こどもの日(5月5日)」など多くの祝日がある。これらの休日がつながって、多くの日本人は、仕事が一週間以上休みとなり、長い人では11日間の連休となる。このため、日本では、メーデー休暇は、名実伴う「ゴールデンウィーク」だ。
日本では今年、4月27日から5月6日までの10連休となる人が多かった。この10日間には、土日の休みと「昭和の日」「憲法記念日」「メーデー」「緑の日」「こどもの日」などの固定祝日が含まれている。この大型連休は「ゴールデンウィーク」と呼ばれている。この名前の由来は、1951年のこの連休中に上映した映画「自由学校」が、年末年始や夏休みシーズンを上回る興行収入を記録したことから、映画制作会社の社長が大型連休を「ゴールデンウィーク」と名づけ、映画界から一般社会に広まったという。
ゴールデンウィークは、日本国内・海外旅行のピークシーズンとなった。特に、家族と旅行する時間が普段なかなか取れないサラリーマン族が、この長い休みを利用して、子供を連れて海外旅行を楽しむケースが多い。韓国のソウル、中国大陸部の上海・北京、台湾・香港など、時間・費用ともにあまりかからない旅行先に人気が集まっている。毎年、ゴールデンウィークになると、テレビ局や新聞社の記者がこぞって、新幹線の駅や空港で旅行に出る家族を取材し、そこ状況から日本経済の現状について分析している。
日本では、4月から新年度が始まる。新年度がスタートしてわずか1カ月後にゴールデンウィークがやって来る。多くの「新人(学校の新入生と職場の新入社員)」にとっては、新しい環境にまだ十分慣れていないうちに長期休暇が訪れるため、休暇明けに学校や職場に行くことが憂鬱になり、強いストレスや無気力を感じる傾向がしばしば見受けられる。この症状は、「五月病」と呼ばれている。