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北京、駐車場不足緩和に向け「時差駐車」奨励法発表へ

 北京市交通委員会の劉小明主任は24日、交通運輸部公式ウェブサイトのオンライン取材に対し、「北京市は、駐車場不足問題の緩和を目的とし、時差駐車奨励弁法を近く発表する。また、科学的手段を講じてタクシー稼働率を高め、タクシー稼働率管理を強化する方針だ」と語った。京華時報が報じた。

○年内に4万台分の駐車場増設

 劉主任は、「駐車場不足が、北京の交通渋滞悪化に結びついている。駐車問題は、北京市交通事業において、最も解決が難しく、最も複雑で、最も総合的管理を必要とする問題のひとつだ」と指摘。北京の自動車台数はすでに500万台を上回ったが、駐車場は250万台分に満たない。駐車場問題が解決されなければ、交通渋滞がいっそう激しくなるのは明らかだ。

 北京市交通部門は、駐車場不足問題を緩和するため、さまざまな措置を講じてきた。まず、現有の駐車施設の「潜在能力発掘」を目指し、団地や大通りに私的に設けられたロック板を完全撤去し、関連の法律執行により力を入れた。いくつかの公共駐車場が集中的に建設され、五カ松パーキングビルには第11次五カ年計画予算が投入され、南鑼鼓道や動物園など一部地域では着工準備が進められている。年内に、北京市6区の居住区域に4万台分以上の駐車場が増設される計画という。

 また、「時差駐車」方式で駐車スペースのさらなる活用を図る。北京市は、全体計画を制定し、市内の停車スペースを活用し、時差駐車奨励弁法を制定・発表する予定で、年内に2万台分の時差駐車スペースを新たに増やすことを目指している。

 業界関係者によると、現段階では、同一の駐車スペースを利用して時差駐車を行う当事者同士の間で料金面の折り合いをつけることが難しく、設備・施設の改造に制約が設けられていることから、時差駐車の普及がかなり立ち遅れているという。時差停車奨励弁法が制定されると、実施時間など具体的問題が明確になると同時に、時差停車を行う側に実質的な優遇措置が適用される見込み。

○タクシー稼働率の上昇で、「タクシーがつかまらない」問題の緩和へ

 タクシー稼働率の低さが、「タクシーがつかまらない」問題の原因のひとつとなっている。今のところ、運転手の二交代制を導入しているタクシーは、タクシー総量の半分にも達していない。また、朝夕ラッシュ時が交代時間にあたっているタクシー運転手が多いことから、タクシー需要の高いラッシュ時の稼働率がどうしても低くなっている。

 劉主任は、「タクシー稼働率を引き上げるため、北京の交通管理部門、交通関連法律執行部門、タクシー会社が合同検査チームを共同で立ち上げ、市内のタクシー運転手全員に対して、統一検査・監督管理を実施する。特に、26地区41カ所の交通要所や周辺エリアにおけるタクシーの営業行為を重点的に整備する方針だ」と語った。

 北京交通部門は近く、各タクシー会社に対し、朝夕ラッシュ時のタクシー稼働率を80%以上とするよう指示する通知を出す。また、リアルタイムでタクシーのGPSデータとタクシー料金メーター表示データを入手し、毎日分析を行い、タクシー会社のタクシー稼働率、運転手の勤務交替地点および時間、客待ちタクシーが集中する地区の監督管理を強化し、ラッシュ時のタクシー稼働率アップを図る。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年6月25日

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