中国、軍事学校と普通大学が共同で航空学生を育成へ

　中国の軍事学校と普通大学は今後、陸海空軍の航空兵部隊の航空学生を、共同で育成する。今年は北京大学や清華大学、北京航空航天大学で試行を実施し、87人を育成する。新華網が報じた。

　中国教育部と解放軍総参謀部、総政治部はこのほど、軍事学校と普通大学による航空学生の共同育成に関する通知を発表した。通知によると、育成の対象は軍隊飛行院校が募集した、普通高校を卒業した航空学生で、学生は軍事学校と普通大学の両方に籍を置く「二重学籍」となる。

　同業務を主管する総政干部部の責任者によると、同業務では「軍事学校が統一して学生を募集し、軍事学校と普通大学が共同で訓練を実施し、学生は2つの学校に籍を置く」というモデルを実施する。

　軍飛行学校の試験に合格した学生は、約1カ月間の軍政強化訓練や体験飛行に参加する。この中から「全国大学統一入試」(通称、高考)の成績が優秀で、かつ体験飛行にも合格した学生を選び、同年8月末から普通大学での育成を実施する。
　
　共同育成期間は4年で、本科（4年制）卒業の資格を得ることができる。同事業において、普通大学は文化の基礎知識や専門的な理論教育を担い、一方の軍飛行学校は、飛行に関する専門的な理論や実践教育を担う。

　同事業の育成対象となる学生は、軍飛行学校の学生として登録された後、普通大学の学生としても登録され、普通大学で学習する期間も軍事学校の航空学生と同じ待遇を受けることになる。卒業が認められた学生には、軍事学校と普通大学の両方の名前が記された卒業証書を受け取り、規定に基づき、相応の学位が授与され、陸海空軍の航空兵部隊に配属され、飛行関連の職務に就く。

　今年は第一陣として87人の学生が募集され、うち25人が北京大学、32人が清華大学、30人が北京航空に入学する。（編集KN）

　「人民網日本語版」2013年7月5日