流動人口の6割、「帰省して年越し」
「2013年春節期間における流動人口の帰郷意向に関する調査」の結果が2日に発表された。調査によると、郷里を離れ大都市に出て働く流動人口の多くが、故郷で春節(旧正月、今年は2月10日)を迎える予定であることが判明した。このうち、製造業に携わる人の帰省率が最も高く、サービス業が最低だった。春節が終わった後に現在の居住地に戻る予定の人は9割を上回った。沿海地域の総流動人口と分布構造は、春節以降も大きく変わることはない模様だ。人民日報が報じた。
○帰省願望が最も低いのは西部戸籍の流動人口
今回の調査は、国家人口・計画生育委員会(国家人口産児制限委員会)が実施したもので、調査担当者は電話をかける、あるいは座談会を開くという方法で、北京、江蘇、広東など10省・自治区の流動人口を対象に、「帰省して春節を迎え、休暇後は都会に戻るかどうかの意向」に関する調査を行った。電話調査は、都会に1カ月以上居住している、都市戸籍を持たない16歳から59歳までの流動人口1万510人を対象に行われ、このうち農村戸籍を持つ人は82.1%を占めた。
調査によると、農村戸籍を持つ人の帰省意向は、都市戸籍を持つ人よりやや高かった。電話による調査の結果、農村戸籍を持つ流動人口のうち、帰省を予定している人は61.7%を占めた。戸籍所在地別に帰省する人の割合をみると、東部出身者が65.9%、中部が60%、西部が49.2%だった。都市部に戸籍を持つ人のうち、戸籍所在地に帰省して春節を迎える人の割合は57.4%。
○「春節休暇後、仕事を変えるつもり」わずか3%
2011年の年末と比べ、流動人口の労働状況は安定化が進み、仕事を変える人の割合はやや低下した。「春節休暇の後、仕事を変えるつもり」と明確に意思表示をしている人の割合はわずか3%、「わからない」は7.5%。ちなみに2011年同期は、「仕事を変えるつもり」は11.4%、「わからない」は9.2%だった。このうち、製造業に携わる流動人口の労働状況をめぐる安定度が最も高まり、「仕事を変えるつもり」と答えた人は3.4%、2011年に比べ約3分の2減少した。
郷里に戻って春節を祝う予定の流動人口を帰省日数別にみると、「1週間まで」が21.2%、「1週間から2週間」が40.1%、「3週間以上」が11.8%、「1カ月以上」が11.9%だった。また、「未定」と答えた人は13.3%だった。
春節以降も郷里にとどまる人は、その理由として、「家屋の新改築など家の用事」を挙げた人が36%に達し、用事が済めば今の居住地に戻る予定とした。また、「郷里で起業する、あるいは仕事を探す」は54.4%、「年齢的あるいは健康上の理由」で故郷にとどまる人は9.6%だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年2月4日