北京、煙霧黄色警報発令 本日も継続
北京・天津・河北エリアでは、28日より煙霧が発生している。北京では、29日午前10時の時点で、大気の質が重度汚染レベルに達した。中央気象台と北京気象台は、煙霧警報の最高レベルである黄色警報を発令した。北京の煙霧は30日も続く見込み。京華時報が伝えた。
○局地的に重度の煙霧発生
中央気象台は29日午前10時、今年下半期初の煙霧黄色警報を発令した。中央気象台の予測では、30日夜から10月1日の昼間にかけて、華北のほとんどの地域で、大気汚染レベル(空気質量指数等級)は4級(中程度の汚染)、一部では5級(重度の汚染)に達し、気象条件は大気中の汚染物質の拡散に不利な状態となる見通し。河北の多くの地域、北京、天津、山西東部、山東西北部、陝西関中地域、河南北部では中程度の煙霧、一部では重度の煙霧が発生する見込み。
○29日の煙霧、今後も継続
29日午後1時5分時点での中央気象台FY-3B気象衛星による観測データでは、北京、天津、河北各地の上空は煙霧で覆われている。この煙霧の影響で、これら地域の大気の可視度・質ともにかなり低下している。
北京気象台によると、北京では29日夜から30日の明け方にかけて、気象条件は大気中の汚染物質の拡散に不利な状態となる。30日昼間も、弱い気圧の谷に入っている状態で、風力は弱く、大気中の汚染物質は拡散しづらい。
北京気象台が29日午後5時に発表した北京エリアにおける大気汚染の気象条件予報によると、全市16・区県の大気汚染レベルは軒並み、最も深刻な5級(重度の汚染)となる見通し。
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北京の9月煙霧日数、平年の約4倍に
中国中央気象台の29日付発表によると、28日の時点で、北京の9月煙霧日数は14日と、平年(3.6日)の4倍近くに上った。
中央気象台担当者は、「9月、北京、天津、河北東部・南部、山西の大部分、河南の大部分、山東の大部分、江蘇、安徽東部・南部各地の煙霧日数は5日を上回り、一部地域では15日以上に達した」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月30日