独身の日だけで1億5千万個の宅配便 完全消化は来月か
1が4つ並ぶことから中国では「独身の日」とされている11月11日。阿里巴巴(アリババ)集団などの通販の商品物流を担う菜鳥網絡科技有限公司(菜鳥網絡)によると、同集団傘下のeコマース(電子商取引)大手「天猫(Tmall)」では、受注が1億5千万個(荷物数)以上に達し、既に3600万個が発送された。昨年は約7800万個だった。業界関係者は、全ての荷物の処理が終わるのは20日ごろで、配送が完了するのは12月になると予測している。京華時報が報じた。
悪天候が物流に影響も
11日午後1時の時点で、発送された荷物は1800万個に上った。うち、最も多いのは、上海や北京、広州市(広東省)、杭州市(浙江省)などの都市だ。菜鳥網絡の物流レーダー警報プラットホームによると、24時間以内に利用者が受け取ることのできる荷物は600万個あり、そのほとんどが北京や上海、杭州市などの都市に集中している。同日午前8時の時点で、中国全土の利用者約8000人が荷物を受け取った。
各ショップが続々と発送を済ませるにつれ、12日と13日が物流の最繁忙期となり、13日と14日にピークを迎えると見られている。注文が多かった区域から見て、上海や北京、杭州市、広州市、武漢市(湖北省)など中継地点となっている都市には大きな負担がかかる。
一方、中国気象局の公共気象サービスセンターによると、今後2-3日間、寒気が入り込む見込みだが、大部分で降雨や降雪となる地域はなさそうだ。そのため、交通機関がマヒすることはないと見られている。ただ、黒竜江省や吉林省などでは寒波が襲い、雪となる地域もありそうだ。そのため、東北地方では荷物の中継や配達員の手配などに影響が出る可能性もある。また、河南省や山東省などの一部の地域では煙霧が発生する可能性があり、一部の運送に影響が出ると予測されている。そのほか、猛烈な台風30号(ハイエン)がもたらす暴風雨の影響で、海南省や広西チワン族自治区の運送にも影響が出そうだ。菜鳥網絡は既に、上記の情報を関係する物流企業やネットショップに伝えている。