中国44都市の管理水準ランキング発表 北京は2位
中国重点都市の管理水準ランキング
1 深セン 57.2ポイント
2 北京 52.8ポイント
3 上海 47.4ポイント
4 広州 44.6ポイント
5 石家庄(河北省) 44ポイント
北京市社会科学院が1日に開催した「第3回中国都市管理フォーラムと都市改革深化を目指すセミナー」で、都市管理青書「中国都市管理報告(2012)」が発表された。うち、同院都市問題研究所の趙継敏・副研究員と同研究所の楊波・博士研究員が作成した「中国重点都市管理水準評価」では、中国の44都市の「行政管理」、「経済管理」、「社会管理」、「環境管理」など都市管理水準指標7項目を総合的に評価し、ランク付けしている。北京の「社会管理」、「環境管理」はそれぞれ21位と25位にとどまっている。新京報が報じた。
同報告が調査したのは、北京、上海、重慶、天津の4直轄市や26の省都、大連(遼寧省)、厦門、青島(山東省)、深セン、寧波(浙江省)の5計画単列市、さらに秦皇島(河北省)、連雲港(江蘇省)、煙台(山東省)、威海(山東省)、汕頭(広東省)、湛江(広東省)、珠海(広東省)、北海(広西チワン族自治区)などの沿海の開放都市、計44都市。
統計データなどの資料に基づき、上記44都市の「行政管理」、「経済管理」、「社会管理」、「環境管理」、「空間管理」、「インフラ管理」、「文化管理」の7指標を算出している。
総合で北京は2位
同報告によると、44都市のうち、深センの7指標の総合得点が最多で57.2ポイント、続いて北京の52.8ポイント、上海47.4ポイントと続いた。ただ、北京の「社会管理」指標は21位、「環境管理」指標は25位にとどまっている。
上海も、「社会管理」指標が23位、「環境管理」指標が22位と、北京と同じような結果になっている。
同2項目は下位に沈んだものの、「経済管理」指標を見ると、上海1位、北京2位となっている。
この点、同報告は、「経済管理と社会管理は都市管理における重要な要素。前者は效率を、後者は公平を計る指数」と指摘している。
同報告は、「上海や北京のように経済発展や経済管理の水準が高い都市は、社会管理の水準が平均値ほどになってしまう。反対に、蘭州(甘粛省)や南昌(江西省)など経済発展や管理の水準が低い都市は、社会管理水準の順位が上がる。これは、中国の都市社会管理水準は、経済基礎など社会管理に参加している資源の状況ではなく、各都市がこの問題をどれほど重視し、関連の管理政策をどれほど制定しているかにかかっていることを意味している」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月2日