2013年12月27日  
 

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レストランで注文する料理をアドバイスしてくれる「点菜師」

 2013年12月27日16:13
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 友人と食事に出かけ、レストランのメニューを見てもなかなか注文が決まらないということも多いだろう。筆者が26日午後、河南省鄭州市内のあるレストランを訪れたところ、客に注文する料理のアドバイスをしてくれる「点菜師」の于静静さんが、私たちの好みとムードに合わせて6つの野菜料理と2つの肉料理を選んでくれた。 中国新聞網が伝えた。

 于さんは、「高齢の方の中には、辛いものや脂っこいものを食べられないという人もいる。点菜師はまず、お客さんの好みや食べられない物を聞いてから、ぴったりの料理を推薦する。点菜師が普通のホールスタッフと違う点は、レストランの各料理の特徴を熟知しているだけでなく、栄養士でもあること」と語る。

 同市内にある別のチェーン店のレストランで、食事の時間帯に一番忙しくなるのは点菜師だ。「この2つは当店の看板料理ですが、今の季節は、こちらの料理をお勧めしています」と、同店の点菜師・李珊珊さん。「料理選びにもテクニックが必要。例えば、お客さんのいでたちを見れば、消費レベルが分かる。また、お客さんの言葉つきや顔色を見て好みを予想すると同時に、人数やムードを考えて推薦する料理を決める」と語る。

 李さんによると、資格を有する点菜師になるのはそう簡単なことではない。まず、職業資格訓練に合格し、栄養に関する知識を勉強しなければ点菜師として仕事をすることはできない。「点菜師が料金を徴収することはない。点菜師が提供するサービスは、お客さんが受けるべきサービスの1つ」という。

 取材時、2組の客が李さんを待っていた。李さんは、中に痛風を患っている客がいるのを知ると、海鮮料理や牛肉は食べないようにと注意を促していた。そして、高齢者と子供がいることも考慮し、さっぱりして消化のいい野菜料理と香りと歯ざわりのいいデザートを推薦していた。

 別のレストランの点菜師・劉雲さんは、「点菜師の仕事は栄養バランスを考えること」との見方を示す。客によって、体調や求めることが異なるため、点菜師は合理的かつ健康的な料理を推薦しなければならないからだ。

 劉雲さんは取材に対して、「点菜師をして1年ちょっとの間に、料理の注文に悩む多くの客に出会った。特に、大切な客を接待する時、何を注文すればいいのか分からず、選択を誤ったらどうしようと悩む人が多い。簡単な注文でも、20分以上かかる人もいる」と語る。

 点菜師に注文をお願いするのが好きというある男性は、「どの料理にどんな栄養が含まれているか、どの料理のカロリーが低いのか分からない。野菜料理と肉料理の組み合わせもうまくいかないことが多く、注文はいつも頭痛の種だ」と語る。

 ただ、劉さんによると、「すべてのお客さんが点菜師のサービスを好むわけではない」という。「中には、メニューをずっと見ていてもなかなか注文が決まらない客もおり、十数人で来ているのに、5、6種類の料理で十分と言い、アドバイスをしても聞いてもらえない。こういう時は、実際に料理がテーブルに並び、お客さん自身が思っていたのと違うと感じるまで待つしかない。そして、お客さんがアドバイスを求めた時に、アドバイスするほうがいい」 という。

 ある業界関係者によると、「実際には料理選びも『食事』の重要な一部。そしてその過程はレストランのブランド価値を高める場でもあり、点菜師はレストランと客の距離を縮めてくれる。優秀な点菜師なら、多くのレストランが高い給料を払ってでも雇いたいと思い、引っ張りだこになる」。 (編集KN)

 「人民網日本語版」2013年12月27日

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